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こささ歯科こども矯正クリニック

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NEWS

2021.08.20

【仕上げ磨きのスキルアップ!】むし歯ができやすい場所をおさえよう!(年齢別)

みなさん、こんにちは!

京都市北区、北山の小佐々歯科診療所の副院長の小佐々康です?‍⚕️

今日はタイトルにあるように、こどものむし歯ができやすい場所をある程度年齢に分けて話していきたいと思います?

年齢によってできやすい場所って違うの?

というか、そもそもできやすい場所がよくわからない…

仕上げ磨き、なんとなーく磨いていたりしませんか?

仕上げ磨きをするにしても、どこを注意して磨けばいいか。

これを読んでいただいておられる中には、お忙しいママさんは多くいらっしゃると思います。

そんな中で仕上げ磨きのポイントをおさえていただければ、

効率よく磨くことができる方法を身につけていただけると思います!

たとえ短時間でもむし歯を予防できる歯ブラシ方法が身に付きますよ

是非最後まで読んでみてください?

まずは

まず、むし歯に対する基本的な考え方はこちら(→『子どものむし歯ができるメカニズム』)を読んでください。

むし歯ができるかどうかはバランスでした

なので、いくら効率の良い歯ブラシをしたからと言って、

  • のどが渇くといつもジュースを飲む
  • お菓子を一日に何回も食べる

そういう習慣があれば、いくら効率の良い歯ブラシをしても虫歯になるスピードに追いつきません!

むし歯菌が元気になりすぎて、酸をどばどば出してしまうからです

なので、歯ブラシの前に、まずは食習慣をしっかりと見直しましょう!

その上での歯ブラシ!と思って下さい!

歯ブラシの前にやるべきことがあるのね

生後6ヶ月〜2歳頃まで

上の前歯のくちびる側

基本的に歯ブラシがしやすい場所なので、普通に歯ブラシをしていただければ磨き残しは少ない部分です。

この時期にこの場所にできる場合は、歯ブラシが悪いというよりも、砂糖の摂取を見直した方がいいかもしれません。

もしくは、夜間の授乳などがないかどうかです。

母乳だけではむし歯にはなりませんが、母乳を土台としてプラークが付きやすくなるので、夜間授乳があり、離乳食での砂糖の摂取があるとむし歯菌がどんどん繁殖しやすくなります。

2〜3歳頃まで(歯と歯が接し始めたら)

上の前歯の歯と歯の間

ここにむし歯ができる子は当院でもいらっしゃいます。

やはり、まずは食生活のチェックから!

むし歯ができる子は上記の通り、夜間授乳+砂糖に該当することが多かったです。

それを改善した上で、できればこの時期から歯ブラシの仕上げにフロスをササッと通してあげましょう!

前歯に隙間がある子は無理にしなくてもかまいません!

前歯なので、フロスも簡単ですよ♪

ゆくゆくは奥歯の時にフロスは必須になるので、今のうちからフロスの練習をすることが大事になってきます!

3歳前後(奥歯が生え始めたら)

上下の奥歯の咬合面(かむ面)

奥歯が生えてきたらやはりむし歯のできやすいポイントになります

それはプラークがたまりやすいからですね

しかも奥歯は臼(うす)の形をしており(なので臼歯といいます)、咬合面から口の中にでてきます

いきなりズドンとベスポジにはいかないので、徐々に高さが変わってきます

なので、出てきたばかりで他の部位と段差ができて、そこでプラークがたまりやすかったり、磨き残しがでてきやすいです。

奥歯が生えてきたら、しっかりと奥歯の咬合面を意識して仕上げ磨きをしてあげてください!

3歳6ヶ月以降(奥歯が生えきったら)

上下の奥歯の歯と歯の間

ここはほんっとうに多いです!!

ここにできるむし歯はやっかいで、水面下で活動しています

見た目ではわからないので、レントゲンでみて初めてわかることが多い(なので、定期的にレントゲンは撮ってもらいましょう!)

ここでフロスが効果を発揮します。

できるだけ、毎晩寝る前の仕上げ磨きの際はフロスをササッと通してあげてください

ササッでかまいません!ほんとにこれだけで違います!

フロスって面倒だなと思ってたけど…やっり大事なのね

習慣化してしまえばどんどん楽になってきますよ!

慣れるまでは頑張りましょう!

例外編

ランパントカリエス(広範囲に急速でできるむし歯)

これはもうどこかというよりも、全体的にドカドカできているむし歯です

通常の子であれば、下の前歯はほとんどむし歯はできません!唾液の自浄作用がよく効くからです。

しかし、そこにもむし歯ができ、他の部位にも広範囲にむし歯が見られる場合をランパントカリエスと言います。

これはもう唾液の自浄作用もお手上げ状態ですね

これになるのはほとんど砂糖入りジュースの頻回な摂取です(特に夜間)?

ジュースもお菓子と同じです!

子どもが喉が渇いたと言うことでジュースをあげないようにしましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

なりやすい場所をお伝えしましたが、年齢別に見ると、2歳までは少なく、3歳を超えると一気に増えます(厚生労働省:平成28年歯科疾患実態調査より)

なので、一番は奥歯がなりやすいということですね!

つまり、3歳になった時にしっかりと仕上げ磨きができるようにそれまでは予行練習!

という意識で2歳まで磨いていただければと思います?

それまでに必死になってしまって、力が入りすぎて、歯茎を傷つけたり痛みを出して、子どもが「仕上げ磨きいやー!」とならないように!

歯ブラシはコミュニケーションです(→『赤ちゃんの歯ブラシ』)

そして初めにもお伝えしましたが、まずは食習慣を見直すこと!

あくまで歯ブラシの目的は「プラークの除去」ですので、むし歯になるメカニズムの一部を改善しているに過ぎません(→『こどもがむし歯にならない重要なポイント』

しかも、磨き残しなく、完璧に歯ブラシができる人はおそらくいないと思います

プラークが残っていたとしても、唾液の作用がよく効く部位(下の前歯など)はできにくいので、

プラークを優先してとらないといけない部位を今回で理解していただければと思います(^^)

ではまとめです!

  • 生後6ヶ月〜2歳頃まで → 上の前歯のくちびる側
  • 2〜3歳頃まで → 上の前歯の歯と歯の間
  • 3歳頃前後 → 上下の奥歯の咬合面(かむ面)
  • 3歳6ヶ月以降 → 上下の奥歯の歯と歯の間
  • 前歯よりも圧倒的に奥歯がなりやすい!
  • まずは食習慣の見直し!
  • フロスを活用!

いかがでしたでしょうか?

少しでもお役に立てれば嬉しいです?

それでは今日はこのへんで!

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