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こささ歯科こども矯正クリニック

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NEWS

2021.11.16

【書籍紹介】『モモ』忙しくて大切なことを忘れてしまったたくさんのこと

みなさん、こんにちは!

副院長の康です?‍⚕️

本日は初となります、

「書籍紹介」をしたいと思います。

みなさんは本を読むのは好きですか?

本はたった1000円前後で自分の考えを大きく変えてくれたり、

知識を広げてくれるもので、私もできるだけ本を読もうと心がけています!

今回は『モモ』という本をご紹介します。

私からの『モモ』の感想やポイントを今回はご紹介します?

結論から言うと、是非読んでみてください!と言える本です

忙しくて時間に追われる現代社会において、大切なことを教えてくれます。

ネタバレにならない程度にお話しますので、是非最後まで読んで見てください?

なぜ『モモ』を読むようになった?

ある日、歯科のセミナーで、私の大変尊敬する小児歯科の先生にご講演いただきました。

セミナーの内容は大変素晴らしく、

その先生は「とにかくこどもを信じ切る!」

という信念の元に日々診療をされておられます

治療が嫌だと泣いてしまう子も、決して押さえつけての治療はしない

なんとかその子の自立心を育て

自分の意思で治療に向かわせる

それまでの過程は決して簡単なものではなく、こどもと真剣に向き合う姿を動画で見せていただきました。

その講演を聞いた私はもう感激しまくりです?

「こんな向き合い方があるのかぁ」

「自分はどこかこどもを信じきっていなかったところがあったな」

と反省することばかり。

何とか講師の先生に近づけるようにと先生に質問をしました。

「先生のこれは読んでおけ!っていう本はありますか?」

「んー。(しばらく考えて)…『モモ』は読んでおいた方がいいよ」

僕はてっきり、歯科の専門書のタイトルが出てくるかと思っていたのですが、

『モモ』という小説をその先生は教えてくださったのです。

「この本はいろいろ大切なことを教えてくれるよ」

と。

そこまでおっしゃるならと、早速帰りの新幹線の中でアマゾンでポチしました。

それが私と『モモ』との出会いです。

どんな内容?

著者はドイツ作家のミヒャエル・エンデ

1973年に刊行されました。

モモという少女が主人公のお話です。

モモは孤児ですが、とても明るく、人の話を聞くのが得意

みんなモモと話すと元気が出てくる

そんな不思議な力を持つ女の子です。

モモの周りにはたくさんのこども達や大人が集まり、

そこには何も高価なものはないですが、豊かで想像に富んだ遊びをしていました。

そしてそんな中、「時間貯蓄銀行」と称する者たちが現れます。

彼らは大人たちに

「時間は有限だ、無駄を省け、もっと効率良く生活しろ」

と、うまい手口で洗脳していきます。

そしてどんどんモモの周りからは

「忙しい」子や大人たちが増え、やがて離れていってしまいます。

かつては喫茶店を営んでいた夫婦は

それまでゆったりとした時間の中で、近所の人たちの憩いの場としてあったお店も

フランチャイズ化され、システムで提供するようになり、

客数は増え、収益も増えましたが、以前のようなゆったりとした時間や

人と人との交流は無くなりました

そのような人たちばかりになってしまったのです。

そしてモモはその時間貯蓄銀行達の企みを知り、

仲間たちを救うために彼らの企みを阻止しようとするのです。

感想

いやー、ネタバレしないように内容紹介するのって難しい。笑

私はこの本を読んで、まさに現代社会に当てはまる出来事だと感じました

私たちは時間やお金にどこか縛られているのではないでしょうか

できるだけ効率化!無駄を省く!

というのは大事ですが、

どこまでが無駄になるのでしょうか?

私は職業上、毎日こどもと接するのですが、

「今日は学校で何があったの?」とか

「いつも放課後何してるの?」とか

このようなこどもと話している時間というのは、自分は大好きなのですが、

果たしてそれは「非効率」で「無駄」なのでしょうか?

もちろん30分の予約時間で20分も30分も話しているのはいけません

歯科医療というサービスを受けにきている子に、しっかりと提供しなければいけないからです

ですが、だからと言って

時間をギリギリ15分とかにして、何も無駄なことは喋らず、何とか時間内に処置を終えるようにして、どんどん患者さんを回していく

そうすることは「効率的」で「無駄も省き」、「収益も上がる」と思いますが、

なんのために働いてるの?

と疑問を持ってしまいます。

いろいろな医院のスタイルもあるので、何とも言えませんが、

お金や効率化を求めるあまり、

何か大事なことを忘れてしまっているのかな

と気づかせてくれる本でした。

この本を読んで、

家族と過ごす時間、友人と過ごす時間、ゆったりと過ごす時間

これらの時間を大切にしようと思えた。

そんな本ですね!

まとめ

いかがだったでしょうか!?

児童文学書でありながら、

大人が読んでたくさんの気づきをもらえる本

ミヒャエル・エンデさん、さすがです?

これは是非、お父さん、お母さんにも読んでいただきたい本です。

お子さんと過ごす時間を何より大事な時間として、

そして日頃働いている時にあまりに効率化を求めすぎて、人との交流がなくなっていないか

考えるいいきっかけになると思います!

読んでいただいた感想など、是非コメントやメッセージなどで送っていただければ嬉しいです?

それでは今日はこのへんで!

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