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こどもの口臭
みなさん、こんにちは!
京都市北区、北山の小佐々歯科診療所の副院長の康です?⚕️
以前にママさんからこんな相談を受けました
この子の口がくさいんです…どうしたらいいですか?
というものです
お口のにおいって気になりますよね!
特に女性であれば気になるポイントかもしれません。
「歯医者の予約があるのを忘れて、昨日餃子を食べてしまったので、予約延期させてください!」
という連絡も昔働いていた医院でありました?笑
こんなふうに口臭というのは自分でも気になりますし、お子さんのお口のにおいというのも、日頃仕上げ磨きをしていただいていれば気になると思います
今回は「口臭」をテーマにお話ししていこうと思います
子どもだけではなくて、成人にも繋がる内容ですので、是非最後まで読んでみてください
口臭の原因
まず口臭の「定義」から確認していきましょう!
口臭とは「口からでる息が他人に不快感を与えるもの」です。
この「他人に」というところがポイントで、その息が口臭かどうかはそれを嗅ぐ人によって決まります!
めちゃくちゃお口の中を綺麗にしているのに、ある人に嗅がれたら「くさい」と感じられるかも知れませんし、
もうぜんぜん3日以上歯は磨いてまっせーんという人でも、嗅ぐ人によっては「くさくない」と感じられるかもしれません。
同じ人でも、その日のコンディションによって臭いというのは変わってきます
体調の良し悪しも関わってきますし、嗅いだ時の周りの環境や時間帯、などなど
臭いにはいろんな要因が絡んでくるんですね
こんな例もあります
あの人のにおいなら、どんなにおいでも好き
逆に、
すごくいい香水の匂いするけど、あの人(嫌いな上司)からする匂いはイヤ!
となるかもしれません
このように、においというのは主観的な面が大きいということです。
これをまずは理解しておいてください。
同じ臭いでも嗅ぐ人によって変わってきます!
その上で、口臭の原因となるものを分類していきましょう!
以下の4つです
- 生理的口臭
- 飲食物、嗜好品による口臭
- 病的原因による口臭
- 心理的口臭(上に書いたもの)
これらが単独で口臭を感じるのではなく、いろいろ重なって「口臭」になります。
それでは一つ一つ見ていきましょう!
生理的口臭
口腔内というのは細菌が常にいるので、口臭というのは誰しもが持っています
無臭の人は存在しません
これは細菌がタンパク質などを分解した際に作られる成分によって発生します
なので、細菌が元気になりやすい環境であれば、口臭は発生しやすいということですね
それはどんな状況かというと、1つに「口腔内が乾燥している」状態です。
唾液が分泌されれば口腔内の細菌は洗い流されていきますが、口腔内が乾燥していると、細菌の数は増えていきます。
つまり、唾液が少ない時では口臭が発生しやすいということですね
では、唾液が少ないというのはどんな時でしょうか?
まず、「寝ている間」です。
寝ている間は唾液の分泌量が少なくなるので、細菌の数が増えやすい環境になります。
なので、通常の人では、起床時というのは1日の中で一番口腔内の細菌が多い時間帯になります。
朝は誰しもが口臭を発しやすいと思ってください
あ、この子だけじゃないんだ
そして、1日の中でも食事(噛む行為)というのは唾液が分泌されますので、食後は細菌の数が減りやすい環境になりますし(食後の歯ブラシを忘れずに!)、そこから何も食べなければ唾液量は減ってきます。
なので、食前というのは比較的に口臭がしやすいタイミングですね
このようなのが生理的口臭です。
飲食物、嗜好品による口臭
これはわかりやすいですね!
上で書いた「餃子を食べちゃったんですー」というものです。
にんにくやネギなどはそれ自体がにおいの元になりやすいということですね
あとは飲酒や喫煙もそうです。
これらは一時的なもので、摂取をやめれば時間の経過によってにおいは減少していきます。
口臭が気になる方は一度生活習慣を見直してみてください
病的原因による口臭
これは歯科でいうと歯周病や歯肉炎など、耳鼻科では副鼻腔炎などです(原因は他にももっとたくさんあります)
単なる口臭であれば、歯科的な原因が大きく関わっているので、
やはり、歯科医院での定期的なお掃除は効いてきます!!
日頃の歯ブラシでは取り切れていないポケットの細菌や歯石はしっかりととってもらいましょう!
口臭対策!
まずは、その子の口臭が生理的なものなのかどうかからみてあげてください!
起きてすぐにクンクンとチェックするのは抜き打ちすぎます!
その時はだれしもが細菌の数が多いということを忘れずに!
しかし、
その子が夜中、大きくお口をあけて、いびきをかいている場合は注意が必要です
成長期のいびきは要注意です
いびきがあると睡眠時に舌が気道を塞いで、呼吸を邪魔しています。
夜中にいびきをかいている子は日中も眠くなるので、集中力がなくなったり、だるくなったり、日中もすぐに寝てしまったり
日常生活に悪循環が生まれやすいので、注意をしてみてあげてください
いびきを慢性的にしている子は、一度睡眠外来や耳鼻科を受診されることをお勧めします
それと関連しますが、日中にも口腔が乾燥することがないかをチェックしてください
口呼吸を鼻呼吸に
口呼吸というのは万病の元です
口呼吸は百害あって一理なし!
口呼吸の悪影響の一つが口腔内乾燥ですね
それに付随して口臭も発生しやすいです
なので、お子さんの口臭が気になったら、口呼吸になっていないかどうかを日頃見てあげてください
慢性的な口呼吸があるようなら、それは絶対に改善してあげてほしいです
今では口呼吸を鼻呼吸にする機能訓練をしている歯科医院はたくさんあります
うちの医院でもたくさんの子が、呼吸の訓練の結果、お口を閉じれるようになりました
もし「近くでどこにあるかわかりません〜」という方がいらっしゃれば、調べ方などをお伝えするので、お問い合わせから連絡いただければと思います。
口呼吸を鼻呼吸にすることは、その子の一生の健康にも繋がります!
よく噛む
そして、お口の中を潤すために唾液をいっぱい出すことをさせてあげてください!
それはどうするかと言うと、いーっぱい噛む!
普段の食事をしっかり噛む!とにかく噛む!
コツとしては
・食事中の水分は取らない!食後に飲む。
・足をしっかりと接地させてあげる
こうするだけでも噛む回数はアップしますよ!
あと、おすすめはガムです
1日20〜30分だけでもガム(キシリトール入で!)を噛むことをおすすめします!
こうするだけでも唾液はでますし、噛む筋肉もしっかりつきますので、良いことばかりですよ(^^)
定期的な歯科医院でのお掃除
これはもう述べましたが、
定期的な歯科医院での専門的なお掃除は口臭に限らず、虫歯予防、歯周病予防に対して非常に重要です。
口臭が気になった時には、まずは受診してお掃除を受けてみてください
まとめ
いかがだったでしょうか!?
成人の口臭となると、上記に加えて年齢による唾液量の減少や、全身的な疾患など、もっといろんな原因が絡んできますが、
子どもは基本的に身体は元気ですし、口臭の原因はシンプルです。
気になった方は上記のことを一度チェックしてみてください(^^)
それではまとめです!
- 口臭はそれを嗅ぐ人によって変わる
- 時間によって口臭が発生しやすいタイミングがある
- お口の中を乾燥させないように!
- いびき、口呼吸をチェック!
- 定期的な歯科医院のお掃除は受けましょう!
以上です!
少しでもお役に立てれば嬉しいです?
またなにか質問があれば、お問い合わせフォーム、もしくはコメントで気軽に連絡をください!
それでは今日はこのへんで!