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噛む力を鍛えよう!【超簡単!ガムトレーニング】
みなさん、こんにちは❗️
京都市北区、北山の小佐々歯科診療所の副院長の康です?⚕️
今回は「噛む」という事について触れていきたいと思います。
突然ですが、歯はなんで存在するのでしょうか?
多くの動物は歯を持っていますが、
歯は「噛む」ためにあるのです。
そんなんわかっとるわいっ!
という声が聞こえてきます。笑
人間の歯は親知らずを除くと、全部で28本存在します。
それをひとつも虫歯にしないで持っておられるでしょうか?
歯は永久歯であればもう生えてきませんし、削ったあとも、元には戻りません。
そして歯がなくなるとどうなるでしょう?
これも当たり前ですが、ものを噛めません。
私達は「義歯」や「インプラント」という選択肢がありますが、
そんな裏技を使えない動物にとっては致命的なのです。
歯がないライオンを想像してみてください
ガオー!!!!!って言いながら動物に襲いかかって、ガブーっと勢いよく首元を噛んでも、歯がなければハムハム〜と甘噛みになる。噛まれた方も、くすぐったいわ!となって逃げてしまう。笑
こうなっては肉食のライオンは栄養がとれず、死んでしまいます
なので、歯は生きていく上ですごく大事であり、噛むという機能も欠かせないものなのです。
しかし、今の現代は噛めないのではなく、「噛まない」人があまりにも多いです。
今日はそこの部分をお話していきます!
噛まなくてもよくなった現代社会!?
みなさんはどっちが「食べたいな〜」と思うでしょうか?
①もっちもちのクレープ生地で、中はふわっふわのとろけるような口溶けのクリームが入ったスイーツ
②かっちかち生地で、ガリっガリの食感で、何分もかけて噛まないといけないようなかったいスイーツ
いかがでしょう!?
おそらく、おいしそうなのは①ですよね?
②もどんなのかは興味があるところですが。笑
とにかく今の社会は、①みたいなものの方が魅力があり、そのようなもので溢れています。
昔の食べ物と比べると、ファーストフードをはじめ、多くの食べ物があまり噛まなくてもいいようなものに変わってきました。
そのような食べ物はコンビニやハンバーガーショップ、喫茶店など、すぐに食べれる環境に私達はいます。
そして噛まなくてもいいという労力がかからない食べ物には
砂糖の中毒性や、たくさんの調味料、添加物などの効果からやみつきになり、「おいしい、また食べたい」となっていまうのです。
そうなるとどうなるか。
人間はますます、「噛む必要性がなくなる」のです。
噛まないとどうなるか!?
噛まなくてもおいしいもの食べれて、生きていけるなら、それはそれでいいんじゃない?
という意見もあるでしょう
しかし、噛まないとどうなるか!?
これは脳とか消化器官などにも様々な影響がでてきますが、
まず注目していただきたいのが、
顎がしっかりと発育しない
ということです。
使わない機能があれば形態は変化していく
これは他のことでも当てはまります。
例えば、
力仕事をしている人の腕は毎日使っているので、腕は大きくなり、骨も太くなりますが、
デスクワーク中心の人で腕の筋肉をそこまで使わない人は、そんな太くなることはありません
これは骨の周りには筋肉がついていて、筋肉がたくさん機能しているから、骨の形態はそれに追随していきます。
顎も同じように、顎の筋肉を使わなければ、顎の骨は大きくなってきません。
噛む筋肉が発達しなければ、常時お口は少し空いた状態になりやすく、
顎の骨はお口の空いた状態を目指して成長していきます。
その結果、縦長に、細々とした顔の形に近づいていくのです。
「しっかりよく噛む」というのは、お口周辺の筋肉を全体的に鍛えられます。
加えて「お口を閉じて、お行儀よくしっかりよく噛む」ことが大事です。
そうすることで
- 唇を閉じる筋肉が鍛えられる
- 食べたものをお口の中でいろいろ動かすので舌の筋肉も鍛えられる
- 食べ物は噛めば噛むほど細かくなるので、消化がよく、体によく吸収され、すくすく育つ
などなど、
良いことづくしです!
せっかくお母さんが一生懸命作ってくれた食べたものを、あまり噛まずに、消化しきれず、そのままうんちとして出てくるって、なんか悲しいですよね
その食べ物がその子の顎の、そして全身の成長につながるように
食べ物をしっかり噛む習慣というのは非常に重要なのです!!
噛む力を鍛えよう!
「そう言っても先生、この子噛みなさいと言っても、なかなか噛んでくれないんです!」
そんな子はすごく多いです。
しかし、もしかしたら、その子は噛まないんじゃなくて「噛めない」のかもしれません。
まずは、その「噛む」ということに慣れさせ、噛む筋力も鍛えてあげましょう!
そこで、お勧めなのが
ガムです!
ガムを
- 1日30分
- お口を閉じて
- 左右バランスよく噛む
これを毎日やってみてください!
子どもはただ単に「食事をよく噛みなさい」と言われるよりも
「好きな味のガムを30分噛んでもいいよ〜」
と言われる方がずーっと楽で、楽しく続けられます。
これで噛む基礎的な筋肉が鍛えられるので、普段の食事の時にも噛むことに抵抗がなくなります。
なんでも噛めるようになるので、好き嫌いが減りました!という声もたくさんいただきますので、この習慣は本当におすすめです?♂️
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この子ぜんぜん噛まないわ…
という子も、まずはハードルの低い、ガムを噛む習慣から初めてみてください?
単調な噛むという運動に色付けができると思います。
注意点は、必ずお口を閉じておくこと
その子がガムをくちゃくちゃ音を出して噛んでいる場合は注意してあげてください
ガムを噛むのもお行儀が悪くなる原因になってはいけません。
是非ガムを上手に活用してみてください?️
それではまとめです
- 現代社会はそこまで噛む必要性がない食べ物にあふれている
- 意識していないと、噛む筋肉は衰えてしまう
- 噛むという機能をたくさん使うことで骨の形態は成長する
- 噛むことになれるためにガムを毎日30分噛む習慣をつけよう!
- ガムを噛む時は必ずお口を閉じて!
以上となります!
少しでもお役に立てれば嬉しいです?
またなにか質問があれば、お問い合わせフォーム、もしくはコメントで気軽に連絡をください!
それでは今日はこのへんで!