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こささ歯科こども矯正クリニック

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NEWS

2021.07.18

子どもがむし歯にならないために

みなさん、こんにちは!

京都市北区、北山にあります小佐々歯科診療所の副院長の康です?‍⚕️

今日は

こどもがむし歯にならないためにはどうすればいいか!?

という超〜基本的なところに触れていきたいと思います。

私は小児歯科の病院で、他院から紹介されてくるこどもを診ていましたが、

この「むし歯にならないための指導」をちゃんと受けられていないのでは?といつも感じていました?

基本的なことですが、意外に悩んでいらっしゃるお母様は多いのではないでしょうか。

この記事を読んでいただくと、今日からこどもさんのむし歯予防への見方が変わると思います。

では、今回はこの順番で話していきますね。

むし歯の正体

あの有名な孔子(こうし)??‍?も言っていますね

「彼を知り、己を知れば百戦あやうからず」

(敵についても自分についても、しっかりと熟知していれば何戦戦っても必ず勝つ)

そうです。

むし歯とは菌と人間との戦いなのです。

人にとってかけがえのない歯を守るためにも、これを読んでいただいている方にはこの戦いを制してほしいと思います?

まずはむし歯菌について知っておきましょう!

むし歯菌のスペック

  • 名前:(主に)ミュータンスレンサ球菌 ←名前は覚えなくて大丈夫です
  • 性別:めっちゃ酸性
  • 元気になる食べ物:砂糖
  • 元気がなくなる食べ物:フッ素、キシリトール
  • 住む場所:歯の表面に家を作って住む
  • 出身:保護者のお口の中

これでなんとなくむし歯菌のことがわかってきましたね?

むし歯はどうやってできる!?

ではここから対策を練っていきましょう!

まずは、むし歯菌がこどもの口の中に住むまでの過程を考えていきます

  • ①保護者の唾液からこどもの口の中に引っ越してくる
  • ②歯という土地を見つけ、家を作る
  • ③その家で働き始める
  • ④働いて「酸」というものを作る

とこんな感じです。

ここで各段階で対策のチェックです!

①について

そもそもむし歯菌の数が少なければ、こどもの口の中に住むむし歯菌はもちろん少なくなるので、その分むし歯になりにくくなりますよね

なので、前回の記事(←「むし歯は他人から移る」https://dentalforsmile.com/?p=41)でも書いたように、まずは保護者さんのお口のケアは大事です。

そして②

そもそもむし歯菌は歯がないと住めません?

歯は唾液という海の中の陸みたいなものですね

なので、歯が生えていない時期(〜6ヶ月)まではむし歯菌は移りようがないのです

しかし、歯が生え始めていたら話は別です

歯という土地の上に家を作って住もうとしますが、その歯が菌にとって住みづらくなるような環境であれば、定住するむし歯菌は減ります

住みづらい歯というのは、

  • いつも歯ブラシをしていて表面が綺麗
  • フッ素でコーティングされている
  • 乾燥していなくて唾液でよく流されている

などなど

逆にむし歯菌が住みやすい環境を考えてみましょう

  • 食べかすがべったりついていて土台ができている
  • 砂糖が頻繁の供給されて表面がベタベタ
  • 乾燥していて唾液による洪水が起きない

などです

こう考えると想像しやすいのではないでしょうか

③、④については定着してからの話になり長くなるので、また後日に書きますね

日頃からできる簡単むし歯予防!

これで敵であるむし歯菌のことがだいぶわかってきたでしょう!

ここで、日頃具体的にどう対策していくか!

それはまず

①保護者や同居の方のむし歯菌を減らす!

これは本当に大事なことです。こどものむし歯は家族全員で取り組んでいきましょう!

そうすることで、そのご家庭の中のむし歯菌の数がどんどん減っていきます

そして

②歯ブラシをしてできるだけ歯垢をつけっぱなしにしない!

歯ブラシが大事なのはこのことですね

磨き残しがないように歯科医院での定期的なチェックは有効ですよ!

半年以上、歯科医院でクリーニングを受けられていない方は是非お掃除をしてもらってください!

すっきりして、むし歯菌も減って、気持ちいいですよ?

③フッ素でコーティング

フッ素入りの歯ブラシやフッ素洗口剤で歯をコーティングしていきましょう!

1日2回、フッ素入りの歯磨きペーストで歯みがきをする

フッ素入りの洗口剤を使う

歯科医院での高濃度のフッ素塗布

などなど、できることはたくさんあります?

④口ぽかんさせない

お口を常に乾燥させないように!

お口を閉じてお鼻で息をする癖を小さい時から身につけましょう

鼻呼吸は顎顔面の成長、そして歯並びにも影響してきます

⑤甘いものは時間を決めて

砂糖が入ったお菓子やジュースはむし歯菌も大喜びです。

だらだら食べはやめて1日に1〜2回までにしましょう

食べる時と食べない時のメリハリが大事です!

そしてできれば3歳までは砂糖入りのお菓子やジュースは与えないようにしましょう

挙げだすときりはないですが、ひとまずこれはおさえておいてください?

まとめ

こどもをむし歯にさせないために!

  • 保護者や同居の方のむし歯菌を減らす!
  • 歯ブラシをしてできるだけ歯垢をつけっぱなしにしない!
  • フッ素でコーティング
  • 口ぽかんさせない
  • 甘いものは時間を決めて

ご家族のみなさんで生涯むし歯0を目指していってください☺️

それでは今日はこのへんで!

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