フッ化物の使い方①

みなさんこんにちは!

京都市北区、北山の小佐々歯科診療所です👨‍⚕️

よく「フッ素」を歯医者で勧められるけど、実際はどう使えば良いのかしら?

という疑問に今回はお答えしていきましょう。

フッ化物は現在の歯の予防学には避けては通れぬ存在になっています。

予防歯科大国として有名なスウェーデンですが、フッ素とキシリトールをしっかりと活用しています。

「フッ素」と聞くと、体への影響は大丈夫なの…?

という疑問を持たれる方も中にはいらっしゃることでしょう。

用法用量を守らなければ、体に有効なはずの薬も毒と化してしまいます。

例えば、歯の痛みがあるからと言って、歯科医院から痛み止めを処方してもらっても、指示を無視して一回量の何倍もの量を飲むと、高確率で副作用が出ます。

それと同じようにフッ化物もきちんとルールを守って使用しましょう!

そうすると、きっとみなさんの予防歯科に強力な味方になってくれますよ

今回はその「フッ化物」のルールを細かく見ていきましょう

フッ化物って?

みなさんは「フッ素」という言葉はよく使われるかもしれませんが、「フッ化物」という言葉はあまり聞きなれないのではないでしょうか。

まず、今回の入口としてそこから触れていきましょう

フッ素(F)とは化学的にもっとも反応が高いため、基本的にフッ素単体では存在せず、天然にはほとんどフッ化物(Fluoride)として存在します。

ここで「フッ素」はフッ素を元素名として使用する場合に使う用語であり、普段の私たちの使うものは「フッ化物」です。

あまり明確に使い分けしているところはないですが、一応覚えておいてください。

「フッ素」と言っていただいても、歯科関係者にはしっかり伝わります

そして、フッ化物は天然に広く分布しています。

日常の飲料水(上水道や簡易水道水など)、お茶などから私たちは気付かずうちに摂取しています。

また、食品由来のフッ化物も多く、海産物には多くのフッ化物が含まれています。

なので、

フッ素=毒

ではないということを覚えておいてください。

けっこう私達の体には馴染みのあるものなのね

フッ化物は歯にどう良いの?

まず、「フッ化物」の作用について知っておきましょう。

主に以下のメカニズムでむし歯予防に有効です!

①エナメル質の結晶性の改善

②フルオロアパタイトの生成

③再石灰化の促進

以上の3つが「歯に作用」するフッ化物の効能です。

そして

④細菌の酵素作用の抑制

これが「プラークに作用」する効能です。

つまり、①〜③で歯を強化し、歯の回復力をアップ、④で歯についた菌の作用を弱らす、というようなイメージを持っていただければと思います。

・フッ化物の応用の種類

では次に、フッ化物の歯への応用の仕方にはどのような方法があるかを見ていきましょう

主に3つです

・フッ化物配合歯磨剤

・フッ化物洗口

・フッ化物歯面塗布

では一つずつ見ていきましょう!

フッ化物配合歯磨剤

フッ化物が入った歯磨きペーストを使って歯ブラシを行う方法です。

家庭や職場でのセルフケアですね。

ヨーロッパ小児歯科学会のガイドラインでも、1日2回、フッ化物配合歯磨剤で歯ブラシをするのがむし歯予防には非常に有効であると示しています。

一番基本的な方法になりますので、まずはここから実践していきましょう!

年齢に応じた適正な濃度、量を守って使ってくださいね。

詳細は「フッ化物の使い方②」でご紹介いたします。

フッ化物洗口

フッ化物が入った洗口剤でブクブクうがいをする方法です。

京都の公立小学校はほとんど実施されていますので、やったことがある子が多いと思います。詳細はこちら

フッ化物洗口は歯ブラシでは届きにくい歯面やプラークにも作用してくれるので、非常に有効な方法です。

これは厚生労働省も推奨している方法で、4・5歳からの使用が大きくむし歯予防効果を期待できます

ブクブクうがいができるようになった年齢(約4歳)からを推奨します。

当院でも積極的にお勧めしております。

もしどれをやってみたらいいかわからないという方はこちらがオススメです。


フッ化物紙面塗布

これは歯に直接フッ化物を作用させることによって、むし歯予防効果を高めるものです。

これは歯の表層へのフッ素の取り込み量が大きく、萌出後の歯に対して行うのがもっとも効果的で、特にむし歯になりやすい萌出後2〜3年の間は歯科医院などで継続して繰り返し塗布してもらうことが大切です。

ここで使用するフッ化物は高濃度なので、家庭で行うことはできません。

定期的にクリーニングや検診を受け、その際にフッ化物を塗ってもらいましょう!

やはりここでも、予防的な歯科受診は大事ですね

まとめ

いかがでしたでしょうか?

フッ化物のことが少し理解いただけましたか?

冒頭でも述べたように、フッ化物もしっかりと理解して、使い方を間違わなければ、私たちの強力な味方になってくれます

相手を知れば怖くない!

こんな素敵な相手なのに、付き合っていかなければ損ですよ!

次回はそのフッ化物を有効に使っていくにはどうすればいいか、どのようなことに注意すれば良いかをテーマに書きたいと思います。

それでは今日はここまでで!

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